環境省那覇自然環境事務所は8日、沖縄本島中部に生息する特定外来生物のヘビ「タイワンスジオ」を捕獲した住民から1匹1万円で買い上げると発表した。来年3月10日まで。 環境省によると、タイワンスジオは体長2メートル前後で毒はない。1970年代末に台湾から沖縄に持ち込まれ、中部に定着した。ネズミや鳥などを捕食するため、生態系に大きな影響を与えることが懸念され、買い上げを決めた。 2009年度から同事務所で捕獲してきたが、全体の生息数は不明。住民と協力してサンプルを集め分布状況を調べる。担当者は「本来いないヘビが沖縄に生息する実態を住民に分かってもらいたい」と話している。 買い取ってもらうには、事前登録が必要。問い合わせは業務を請け負った那覇市の建設コンサルタント「八千代エンジニヤリング」(電話)098(880)8081。