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また二十年ほどが過ぎた。 元明天皇の御世、平城京遷都間もない頃である。 千代の母は死に、ダンナαも老いてきた。 夫婦で出かけると、前は人から、 「きれいな奥さんですねー」 と、言われたものだが、そのうちに、 「かわいい娘さんですねー」 と、勘違いされるようになり、今では、 「かわいいお孫さんですねー」 と、勘違いされるようになってしまった。 ダンナαはおもしろくなった。 千代に、 「一緒にどっか行こ」 と、誘われても、断るようになった。 「いやだ。おまえと歩くと絶対に夫婦に見られないから」 「人がどう思うといいじゃない」 「おまえはいいかもしれないけど、おれがイヤなんだよー!」 ダンナαはムッとした。機嫌が悪くなった。ブリブリ怒り出した。 「だいだいおかしーじゃねーか!なんでおまえだけ年取らないんだ!なんで息子や娘より年下に見えるんだ!ふざけるのもいい加減にしろーっ!」 「ふざけてなんかな
高橋権太夫の娘は千代(ちよ)といった。 誕生年は不明だが、一説に白雉五年(654)という。 千代は父が帰ってきたことはうれしかったが、気になることがあった。 (あれはなんだったんだろう?) 例の包みのことであった。 『なにこれ?』 あのとき彼女が拾い上げたとき、それはムニョッとやわらかかった。今までに触れたことのない、不思議な未知の感触であった。 『なんでもない』 権太夫がすぐにしまったことも気になった。 それを邸宅のどこかに隠してしまったことも気になった。 (ワリアリなんだ……) 千代は権太夫の留守中にそれを探した。 邸内中をくまなく探してみた。 果たしてそれは床下にあった。 千代は包みを拾い上げた。 むにょ! 忘れられないあの感触であった。 「うふふ!」 千代は包みを広げてみた。 中には白くて透き通るような、ぷにゅぷにゅしたモノが入っていた。 「何だろう?お肉みたいだけど……」 千代は
平成二十年(2008)四月、老人保険制度が廃止され、後期高齢者(長寿)医療制度が発足、有無を言わさぬ保険料の天引きが始まった。 「ああっ!年金が減っておるー!」 「年寄りイジメじゃー!」 「わしらに死ねというのかーっ!」 私はこの制度の方針は間違っていないと思う。 高齢者の医療費をタダにしたり、若者より安くしたりすることは、高齢者が増えれば増えるほど財源が減るということである。 すると、若者はこう考えるようになる。 「ジジイババアが長生きすると、その分おれたちの生活は苦しくなるんだ。ジジイババアは早く死ね!」 すでに高齢者軽視の風潮があるではないか。高齢者の割合が増えれば、こういった傾向はより強いものになっていくであろう。これを防ぐためには「早死にすればするほど財源が増える制度」ではなく「長生きすればするほど財源が増える制度」に改めればいいわけである。 そうすれば、若者は考え直すようになる
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