第15回 平松禎史が選んだ 「演出のわかるアニメーターになるためのアニメ5本」 5本しかないですが、技術的な関心や影響で選んでみました。 ●『いじわる家族といたずらドッグ』 ブラッド・バード脚本・演出。キャラデザインはティム・バートン。前回も挙げたと思う。キャラクターのデフォルメされた表情や動きが楽しい。演出と作画、作画的ボリュームのバランス感覚が絶妙。犬のキャラはその表情芝居などが『レミーのおいしいレストラン』にも引き継がれてると思う。 (編註:DVD-BOX「世にも不思議なアメージング・ストーリー 2ndシーズン」所収。収録タイトルは「ワンワン騒動記」) ●『レミーのおいしいレストラン』 ブラッド・バード監督。キャラクターと舞台の生かし方が巧い。例えば殺陣のシーンなどで安直に「流背」にしてしまうのではなく、キャラと場所の個性を生かして戦いを表現したら面白いはず……ということを、このアニ