家族がテーマの新作は、細田監督が自分自身「突如として」家族をもった実体験に則っていたという話が前回。登場人物の要(かなめ)に当たるお婆さんの役の声優は、あれは富司純子さんかという浜野氏の問いに対して…。 富司純子、花札、マキノ雅弘 細田 そうです富司純子さん。 浜野 あの人選はどんな考えで? 細田 元武家の一族だという設定です。それを束ねている人なので、武家の女らしい、背筋のしゃんと通ったお婆ちゃん。それを鮮やかに演じていただきたいと思いついたのが、富司純子さんでした。 それからもう一つ、この映画では「花札」が大きな役目を…。これも僕の体験で、昔お盆やお正月、家族で何か一緒にというと花札でしたから、僕の中では家族というと花札なんです。で、日本映画で花札といったら、これは鶴田浩二さんと、富司純子さんでしょう(「江波杏子さんも」、と浜野氏)。 「緋牡丹博徒」です。あのシリーズ第三弾で「花札勝負
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