東京都内のネット関連サービス業者が、システム強化費に充てるという理由で利用者の口座から総額約2億円を引き落とした問題では、事前の周知が不十分だったため、利用者から不信と憤りの声が上がっている。 サービス利用料などはクレジットカード会社を通じて自動引き落としとなっており、カード会社から届いた明細を見て初めて引き落としを知った人も多い。ネット業者の情報提供のあり方が問われている。(吉田尚大) 問題の業者は、「リンククラブ」という名称で、会員のホームページのデータをサーバーで管理するサービスなどを行っている「カイクリエイツ」(渋谷区)。ホームページによると、全国に約10万人の会員がいるという。カイ社は大手カード会社に集金業務を委託しており、カード会社が会員の口座から毎月、自動的に利用料などを引き落としているが、昨年12月、利用料とは別に、約2万人の口座からそれぞれ1万円が引き落とされた。 大阪府