日本野球界に外国人監督はなぜか根付かない。'05年にバレンタイン、 '06年にはヒルマンが日本シリーズを勝ち取ったが、その勢いは長続き しなかった。彼らは「日いづる国」で 何に悩み、何を感じたのだろうか。 そして外国人監督はもはや必要ないのだろうか―― 33年前に『菊とバット』で日米の野球観の違いを喝破した ロバート・ホワイティングが外国人監督の見た「ニッポン野球」に迫る。 日本とアメリカは、野球というスポーツについて、考え方が二分される。どちらも一世紀以上野球を続け、どちらもその間に独自のやり方を開拓したからだ。来日したアメリカ人監督は、やり方の違いから誰もが欲求不満や苛立ちを覚えずにはいられない。最近のガイジン監督たちも、例外ではない。断わっておくが、日本野球に対する彼らの尊敬の念に嘘はないし、年々増しているくらいだ。 ボビー・バレンタインによれば、2005年のロッテマリーンズは、メジ
![<外国人監督が語る> ニッポン野球の正体。 ~バレンタイン・ヒルマン・ブラウン・コリンズの証言~(ロバート・ホワイティング)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0e4eb38e28fdffd0d9cdf4473dd67dd033c954d5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F4%2Fe%2F-%2Fimg_4eeffbad8777c0a676b88f004987d603215256.jpg)