タグ

関連タグで絞り込む (2)

タグの絞り込みを解除

ExcelとPCに関するrider-2のブックマーク (4)

  • 東京エクセル物語 シーズンⅠ 総集編 | 東京エクセル物語

    真由美の乗ったタクシーは、赤羽橋の交差点に向かっていた。 親友のナオと参加する婚活パーティーがあるからだ。 真由美の趣味は、婚活パーティーで出会った男性のデータをエクセルのシートで管理すること。 彼女のシートにはたくさんの男性のデータが記録されていた。 身長、体重、年齢、血液型、そして・・・年収。 この日も彼女は多くの男性と出会った。 いつも通りエクセルのシートに男性のデータを記録する彼女。 イタズラに「IF」関数を使い、自分好みの男性を探す。 しかし、この夜の彼女は違っていた。 気付いたのだ。頬を伝う涙に。 「・・・私ってホント嫌な女よね。 なんでこうなっちゃったんだろ・・・」 自分好みの条件で検索しても、会った男性の顔を何一つ思い出せない真由美。 いつの間にか窓の外には雨が降っていた。 雨音が真由美の心をなぐさめるかのように、都会の夜は静かに明けていくのだった。 IF関数は、指定した条

  • 第4話「星空のAVERAGEIF」 | 東京エクセル物語

    夜空に浮かぶたくさんの星。 数え切れないくらいたくさんの星。 人生には星の数ほど 出会いがあるって言うけど・・・。 須磨・・・孝弘さん・・・ あの人は雄介の香りがした。 「ねえ、真由美」 ・・・。 「真由美ー、真由美ー」 ・・・。 「真由美、起きてる?」 ハッとして我に返った。 気が付けば、ナオが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。 「どうしちゃったの? ぼんやりしちゃって」 「ご、ごめん」 「昨日はパーティーから勝手に帰っちゃうしさあ」 「あ、昨日はごめんね・・・」 「あの後、探したんだからねー。 一人きりで寂しかったんだから。 これからは帰る前にナオさんに一言知らせること!」 「う、うん・・・」 「さて!昨日のことは水に流して・・・と」 「?」 「実はね、真由美にちょっと相談したいことがあるの ・・・こっち来て」 ナオは私の耳元で囁くと、私を給湯室へ連れて行った。 「ナオ、どうしたの?何

  • 第3話「夜明けのVLOOKUP」 | 東京エクセル物語

    『ナオさん! これ先方にメール送っておいてくれる?』 『あ、高山君!サイトの更新はできてる?』 職場はいつものように慌ただしかった。 『真由美さん、明後日の製品発表会の準備、 どうなってるかしら?』 「あ、麗奈先輩。会場の手配はできていますので、あとはタイムテーブルの印刷だけです」 『了解!いつも仕事が早いわね。期待してるわよ』 麗奈先輩はそう言うと、慌ただしくオフィスを飛び出していった。 うちの会社は国内でも有数の玩具メーカー。 今日は製品発表会の準備でバタバタしてる。 発表会は明後日。 社運を賭けた製品発表会になるみたい。 この職場に来てから何年経っただろう。 私は29歳になり、一緒に働いていた友人の多くは、寿退社で会社を去って行った。 当時入社したメンバーで、今も残っているのは・・・ 「ねえねえ、真由美っ!」 そう、元気いっぱいのナオだけだ。 「ナオ、どうしたの?」 「ちょっと、こっ

  • 第2話「AVERAGEじゃ計れないもの」 | 東京エクセル物語

    真由美・・・ なあ、真由美・・・ 「ISTEXT」って知ってるかい? 言葉を探すために生まれた関数なんだよ。 真由美・・・ 俺・・・ ガシャン! 何かが割れた音に驚いた私は目が覚めた。 寝ぼけ眼に映ったのは、割れたグラスの破片だった。 あ・・・ もしかして私・・・ またソファーで眠っちゃったのかしら・・・ そう呟いた私は、割れたグラスの破片を集めようとして、何かに躓いた。 痛っ・・・! 躓いたのは荷物の段ボールだった。 そう言えば、昨晩、ナオと一緒に婚活パーティーに行って、帰宅してからの記憶がない。 また一人でワイン開けちゃったのかな・・・。 この部屋に引っ越ししてきて暫く経つのに、まだ半分も開けずに残ってる荷物の段ボール。 躓いた段ボールからは、青い板みたいなものが見えていた。 それは、旧式のノートPCだった。 そのノートPCは、真由美が大学時代に使っていたものだった。 このパソコン、懐

  • 1