人物を特定する生体認証。 指紋認証やiPhoneに搭載されている顔認証など、利用者の生体情報を使って認証するシステムが広く利用されるようになっています。 この生体認証、間違って他人を同一人物と判定される可能性はどのくらいあるのでしょうか? また、どんな特徴があるもので、利用の限界はないのか、ケースを変えて考えてみます。 他人需要率と本人拒否率 他人なのに、間違って同一人物と判定される確率を「他人需要率」、本人なのに間違って他人と判定されてアクセスを拒否される確率を「本人拒否率」と呼びます。 当然ですが、他人需要率も本人拒否率も低ければ低いほど良いシステムだと言えます。 しかし、他人需要率を下げるために僅かな違いで他人と判定するようにすれば、本人拒否率が上がってしまいます。 本人なのにアクセスできないことが多いと使い勝手が悪く利用者は増えません。 そのため、ある程度の幅を持たせて判定すること