最近では、家電でもベンチャー企業がすごくやりやすくなったんですよ──。 そう語るのは、家電ベンチャー「Cerevo」の代表取締役、岩佐琢磨氏。同氏は、過去に松下電器産業(現パナソニック)に勤めて、テレビの「VIERA」やレコーダーの「DIGA」、カメラの「LUMIX」といったブランドでネット家電の商品企画を担当してきた人物だ。インターネット、特に「はてな」コミュニティー界隈の人なら、ブログ「キャズムを超えろ!」の「和蓮和尚」氏といったほうが早いかもしれない。 2007年4月、岩佐氏は独立してCerevoを立ち上げた。社名は、Consumer Electronics(家電)にRevolution(革新)をもたらすという言葉に由来する。東京・秋葉原の裏路地を入ったビルに居を構えたこの会社から、今夏、初めての商品となるネット対応カメラが国内向けに発売される予定だ。 IT業界にベンチャー企業は数あ