書評「ブック・ナビ」は、2024年1月より、 下記サイトに移転しました。 今後とも、よろしくお願いいたします。 http://www.book-navi.com/ 釘貫 亨 著 中央公論新社(264p)2023.02.20 924円 著者は1954年生まれ。専門は「日本語学」、著作は「古代日本語形態変化」などが紹介されている。「日本語学」とか「日本語形態変化」という言葉に初めて接して、具体的な内容や研究手法もよく判らないまま本書を手にしたのは、帯のキャッチコピーの「羽柴秀吉はファシバ フィデヨシだった!」という言葉に引きつけられたから。 音声学では発音の再現を「再建」という言葉を使うとのことだが、本書は奈良時代(8世紀)から江戸中期(18世紀)における日本語発音の再建研究の現状と手法を説明しており、文献資料(万葉集や源氏物語絵巻等)の重要さと共に日本語音韻学だけでなく各国音韻学の成果も生か
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