現在公開中の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の同時上映として、『巨神兵東京に現わる』という短編の特撮映像が本編の前に流れている。今夏、東京都現代美術館で開かれた「館長 庵野秀明 特撮博物館」で登場した映像に若干のアレンジを加えたものだ。 元記事はこちら ここに登場する「巨神兵」とは、宮崎駿監督による劇場アニメ『風の谷のナウシカ』に登場したものだが、骨格を基調とした鎧のような体の表面や背中から羽が生えるところなどは、アニメとは造形が大きく異なっている。中には戸惑った人もいたのではないか。 それもそのはず、ここに出てくる巨神兵は、作者の宮崎駿が直々に描いた原作マンガ『風の谷のナウシカ』(宮崎駿/徳間書店)で描かれた方の巨神兵をもとに再現されているからだ。 実際、『風の谷のナウシカ』は、劇場アニメとマンガでストーリーが大きく異なっている。巨神兵の位置づけについても、アニメでは一生物兵器と