北朝鮮の弾道ミサイル発射が相次ぐ中、全国の自治体で避難訓練や注意喚起の動きが広がる。号令をかける内閣官房は「国民の不安感が今までになく高まっている」と必要性を訴えるが、「かえって不安をあおる」と戸惑う声も上がる。 回覧板で市民に呼びかけ… 11日午前10時、広島県福山市のラジオ局「エフエムふくやま」が通常の番組を中断し、「プ、プゥーッ」と不協和音のサイレン音を鳴らした。 「訓練です。午前10時ごろ、X国からミサイルが中国地方の方向に発射された模様です。頑丈な建物や地下に避難してください」 福山市が事前に町内会の回覧板などで市民に呼びかけ、エフエムふくやまに協力を依頼した避難訓練だ。 JR福山駅から南東へ2キロ余り。瀬戸内海にほど近い市立新涯(しんがい)小学校では、グラウンドゴルフ大会に参加していた住民約150人が市職員らに促され、校庭から体育館に逃げ込んだ。高齢者が多く足取りはゆったりだが
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