日本将棋連盟は12日、第29期竜王戦七番勝負で渡辺明竜王(32)の挑戦者に決まっていた三浦弘行九段(42)を12月31日までの出場停止処分とし、挑戦者決定戦に出場した丸山忠久九段(46)を繰り上げて挑戦者とする、と発表した。 丸山九段は3回目の竜王挑戦。 同連盟によると、三浦九段には以前から対局中に不必要と見られる離席が多いと指摘されており、11日の常務会で理由を聞いた。「将棋会館内の他の部屋で休んでいた」などの三浦九段の説明に常務会が納得できないとしたのに対し、「疑念を持たれたままでは対局ができない」と三浦九段が竜王戦への出場辞退、休場の意向を示した。同連盟では12日午後3時までに休場届を提出するよう求めたが、届が出なかったため、出場停止を決めた。 今回の決定について丸山九段は「日本将棋連盟の決定には個人的には賛成しかねますが、竜王戦は将棋の最高棋戦ですので全力を尽くします」とコメントし