「君の名は。」に関連した本や雑誌が数多く出版されている。 その中のインタビュー記事を読んでいて、ふと感じたことがあるので増田に書き残しておきたい。 新海誠は、アニメ業界出身の監督ではない。手探りでアニメを製作してきた人間である。 これまでの作品のスタッフに、アニメ業界出身者がいないわけではない。 しかし、今回の「君の名は。」では、作画監督に安藤雅司が起用されている。 彼は、スタジオジブリ出身のアニメーターで、いわばアニメ業界の保守本流に属している人間だ。 安藤に対するインタビューの中では、「インディーズ」という単語が度々登場する。 曰く、「君の名は。」は、新海誠がインディーズからメジャーに至る転換点である。 安藤自身は、「君の名は。」の持つインディーとメジャーの二面性に、クリエイターとしての面白さを見出していたようである。 しかし、インタビューの端々に、新海誠がアニメ業界出身ではないことに