ある官僚は「記者とメールしていると、上司から確認されるかもしれない」。フリーメールから返信があった(撮影/今村拓馬)この記事の写真をすべて見る モリカケ問題(森友学園・加計学園問題)などの騒動は大きくなるばかりで、官僚たちには疲弊の色が濃い。しかも官邸の覚えがめでたければ重用され、問題が起これば切り捨てられる……そんな状況に、官僚の転職が増えているという。 安倍首相は2013年、内閣法制局長官に、集団的自衛権の行使容認に積極的な外務省出身者を起用。次長を昇格させる慣例を破った異例の人事とされた。 全経済産業労働組合副委員長の飯塚盛康さんは昨年3月26日、フェイスブックのメッセンジャーを通して安倍昭恵首相夫人からメッセージを受け取った。 首相夫人が「公人か私人か」で議論された際、夫人付政府職員の活動が注目された。 政府が政府職員の個人的な行動だとしたことで、飯塚さんは、ただ一人に責任を負わせ