故障者激減の王者・広島、石井トレーナーに聞く仕事の流儀 2年連続でセ・リーグを制覇した広島東洋カープ。強さを支えるのは抜群の育成力がまず挙げられるが、故障者と離脱者の少なさというものも大きな理由の1つだろう。 実際に、緒方孝市監督は昨シーズン中、「うちはトレーナーがしっかりやってくれているから」と証言していた。大きな故障者は8月23日のDeNA戦(横浜)でフェンス際のジャンピングキャッチで着地時に右足首を骨折するアクシデントに見舞われた鈴木誠也くらい。肉離れなどの筋肉系のトラブルはほとんどなかった。 なぜ、広島は怪我人が少ないのか。赤ヘル軍団のコンディションを緻密に管理する石井雅也ヘッドトレーナーに説明してもらった。 「私がこの仕事をやってきて、一番うまくいったことはトレーナーの組織作りだと思います。ストラクチャーを作ることです。結局、僕らトレーナーは一人で仕事をしても、できることは限られ