麻薬取締法違反容疑で18日、警視庁に逮捕されたトヨタ自動車常務役員のジュリー・ハンプ容疑者(55)。グローバル展開する日本最大メーカーの「顔」が逮捕されるという事態に衝撃が広がった。密輸入したとされる医療用麻薬「オキシコドン」を含む錠剤などは、米国で痛み止めとして広く使われているものの、街中で密売され、多くの中毒者が出るなど社会問題化しているという。 厚生労働省監視指導・麻薬対策課によると、オキシコドンは乱用により依存症となる恐れがあるため、「細かい制度は国によって違うものの、多くの国で規制されている」という。 国内では、麻薬として医療機関などで厳重に管理され、医師の処方なしに入手することは難しい。治療のためであれば、個人が自身の荷物として海外から輸入することは可能だが、その場合も事前に医師の診断書を添えて厚労相に申請し、許可を得なければならない。 同課によると、オキシコドンを輸入し