仙台市選挙管理委員会は4日、参院選で期日前投票所に来た女性に、職員が「投票権がない」と誤った説明をし、投票させずに帰らせたと発表した。 市選管によると、20代の女性は2日夕、青葉区のアエルにある投票所に来た。コンピューターで選挙人名簿を調べると、市外に転居していた女性が期日前投票の期間中に投票権を失うとの警告が出た。実際は8日までは投票できるのに、すでに権利をなくしたと職員が誤解した。女性が県選管と区選管に問い合わせ、誤りとわかった。女性は県外に住んでおり、「(仙台市に)再び投票に行くのは難しい」と話しているという。 期間中に投票権を失う人は女性を含め市内に222人いるが、市選管は同様の事例があったかどうか調べないという。伊藤裕光・選挙管理課長は「(衆院選での不正集計など)不祥事が続いていて、問題があれば公表する姿勢になっている。投票させずに帰らせた人がいれば、各区の選管から報告があるはず