首都・東京の新たな顔となる小池百合子氏とはどんな人物なのか。女性初の都知事ということで注目されるが、異色の経歴とゆかりの人たちの話からは、多彩な顔が浮かび上がる。 1952年、兵庫県出身。父親は石油関連の貿易会社を経営していた。両親からは「人のまねをするな。人と同じことをしていれば安心というわけではないから、やりたいことをやりなさい」と言われて育ったという。 「世界を舞台にしたい」。日本の大学を中退後、70年代初頭にエジプトの名門カイロ大学に留学した。当時、エジプトとシリアによるイスラエル軍への奇襲攻撃から始まった第4次中東戦争が勃発した。「戦争のど真ん中で、国際政治の躍動感、危なさといった現実を見たのは教科書で学ぶよりもためになった」と振り返る。 アラビア語通訳などを経て、8… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員に