衆院選もあったためか、今年の暮れにも、企業は利益を溜め込みすぎているという企業の「内部留保」に関する議論があちこちで聞かれた。 試算によると、内部留保の1%を雇用(年収300万円、1年間雇用)に回した場合、主要企業134社のうち90社で、それぞれ1000人を超える雇用が可能です。このうち25社では5000人以上、8社では1万人以上を雇用することができます。 個別企業ではどうでしょうか。 トヨタ自動車は、内部留保を1%取り崩すことで、5万5000人以上の雇用が可能です。リストラを実施しているパナソニックの内部留保は2兆4433億円、ソニーでは2兆4276億円。この一部を取り崩すだけで大規模なリストラを回避できます。 大企業の内部留保/一部使えば雇用・賃金・景気が改善/国公労連が試算 また、こうした安易な「内部留保活用論」には常に反論が寄せられてきた。 日本共産党が信じて疑わない「大企業の内部