東京都の新型コロナウイルス新規感染者数が大きく減ったのは、感染経路や濃厚接触者を追跡して調べる「積極的疫学調査」の規模を縮小したからでは? インターネット上などで、こんな疑問が上がっている。都が追跡調査の対象を絞る方針を示してから2週間。現状を追った。(岡本太、原昌志、宮本隆康) 保健所の業務逼迫(ひっぱく)を受け、都が追跡調査の対象を、リスクの高い人や集団感染の恐れがあるケースに重点化するよう通知したのは、1月22日。連日1200人以上だった都内の新規感染者数は直後から1000人を割り込み、2月1日には2カ月ぶりに400人を下回るなど減少傾向が続いている。