ライトノベルは現代人の新たな教養になるかもしれない!? 一昔前に比べその勢いはやや落ち着いたものの、2000年代に急成長を遂げたライトノベル(以下、ラノベ)市場。 しかし、オタク文化というイメージも強く、食わず嫌いする人や、いまだにその存在を知らない30代も少なくない。新橋で30代のサラリーマン約30人に尋ねてみても、「知らない」という回答が大半で、知っていたのは2人、うち読んだことがあるは1人だったことからも、30代以上のサラリーマンにとってはそこまで浸透していないことがわかる。 また、ラノベは文庫本マーケットの2割以上を占め、年間の販売部数は約5000万部にも及び、書店での売り場面積も軒並み広くなっている。川原礫という作家の作品に至っては、累計発行部数が1000万部を超えるなど、もはや「オタク向け」などという考えを改めねばならないほどのメガヒットをも生み出しているのだ。 こうした状況に