「自分は“イップス”だ。野球人生でこんなことはこれまでなくて、どうしたらいいかわからない」 プロ野球・DeNAの徳山壮磨投手。高校・大学では華々しい輝きを見せてきましたが、これまで当たり前のように投げていたストライクが入らず、ベンチに戻ると腕が震えるまで追い込まれました。 「野球をやめたら楽になる」とまで思い悩んだ3年目の24歳は、それでも周りの支えを受けながら努力と工夫を重ねてはい上がり、今シーズン、プロ入り後、初めてとなる1軍のマウンドにたどり着きました。 若き右腕の苦悩と努力の軌跡を取材しました。 (スポーツニュース部 記者 DeNA担当 阿久根駿介) 【※一口メモ「イップス」】 これまでできていた基本的な動作などができなくなる運動障害。発症の原因や克服方法などまだ解明されていない部分も多い。心理面だけでなく、最近は脳の指令の異常などが原因とする研究や治療も進められている。