ソフトウエアの開発の現場では、みんなPCの前で黙々と仕事をしている。コーディング・フェーズならともかく、アーキテクチャ設計フェーズでも同じだ。黙々とやっている。どうして、そんな仕事の仕方が可能なのか私にはわからない。アーキテクチャ設計フェーズの私は、周りから見たらイライラしている中年男だからだ。 私は、PCがまだ未熟だった頃に開発の現場に入った。開発業務の最大のツールは、鉛筆と消しゴム、ハサミとのりだった。鉛筆は言い過ぎでさすがにシャープペンシルを使っていたが・・・。 基本的には、書いては消し、の繰り返しと、大きくブロック構成を変えるときは、コピーをとって(そのコピー機も近くにはなくコピー室というコピー機を置いてある部屋まで行く必要があった)、ハサミでブロック単位に切って、新しい構成で配置し直し、のりではるのである。 昔は大変だった、という話をしたいわけではない。そういう環境で仕事をしてき
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