識者によれば、ミステリの時代は終わりを告げ、今まさにSFの時代が到来したのだという。長い冬の時代を越え、よくがんばったものだ。かくいう僕も、もちろんSF大好きっ子である。エヴァの影響でハーラン・エリスンを読もうとして即座に挫折したり、タイトルがカッコいいという理由だけでスキズマトリクスを読もうとして即座に挫折したり、「ケルベロス第五の首」にももちろん挫折し、イーガンに到っては挫折するのが目に見えているのでもはや手に取ることさえしていないほどのSF好きだ。 そんなことを言ってしまうと、僕のSF好きを疑う人もいるかもしれない。まともに読んでないじゃんと。 喝!!!!! どんなことを言おうとも、僕の性の目覚めが小松左京のエスパイであったことを否定させはしない。内容は全く覚えていないし、そもそもなぜそんな本が家にあったのかもわからないが*1、そんなことは僕が初めて読んだ少女漫画が「星の瞳のシルエッ