鹿野道彦農水相は1日昼、民主党鹿野グループの会合であいさつし、政府・民主党がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議前の意見集約を目指している環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉参加問題について「決まったことについては、野田政権を支える与党として冷静な対応をしていこう。『和を以て貴しとなす』の精神だ」と述べた。 野田佳彦首相はAPECでTPP交渉参加を表明する方針でいることから、鹿野氏の発言は、自らも首相の方針を受け入れるとともに、民主党の議員は首相の方針に従うべきだとの考えを示したとみられる。 一方で「TPPの問題は自分もかかわりがあるが、冷静に時間をかけて対応しよう」とも述べた。 会合では前田武志国土交通相も同様の発言をしたという。