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ShortShortに関するrize-yamaidareのブックマーク (3)

  • 嘘を吐いているのは誰だ? - 短編 第54期 #18

    作者: 二歩 ウェブサイト: puts' 文字数: 1000 ○予選通過作品 後味の悪い事件だった。 嬰児誘拐。 昼過ぎから降り出した霧雨。ショッピングセンターの入口で、母親が折り畳み傘に手間取っている僅か数分の間に、ベビーカーに乗せられていたはずの娘が消えた。まだ首も座らぬ2ヶ月の乳児だった。4時間後、父親の職場に身代金2億円を要求する電話が入った。 状況から店頭で着ぐるみのアルバイトをしていた男――以前、被害者の父親の同僚だったことがあり、母親とも面識があった――が犯人だと断定されたが、事件発生から18時間後、県警に身柄を確保されたとき男の手元に娘はおらず、また共犯者の痕跡もなかった。誘拐の直後、娘をバラバラにして複数のゴミ集積場に捨てたと男は証言した。身代金が要求されたとき既に娘は殺されていたのだ。そして、犯人が逮捕された時点で遺体のすべてはゴミ焼却場の炉の中に消えていた。 「奥さん

    rize-yamaidare
    rize-yamaidare 2007/04/03
    ★★★★時事ネタ。最後は怖いだろう。
  • スウィートサワー - 短編 第54期 #20

    作者: 夕月 朱 文字数: 879 ☆優勝作品 この世界から蜜柑が姿を消して、もう7年。当初の混乱も収まり、世間は蜜柑のない生活に順応しつつある。俺も慣れた。勿論それも、以前よりは、という意味でしかない。俺はまだ、あの橙色の果実のことを思い出すことがある。眠れない夜なんかに、時々だ。 「蜜柑って、どんな味だったかしら?」 隣の女がそう尋ねる。 「甘かったのさ」 「甘いんだ?」 「ああ、そして酸っぱかった」 「甘酸っぱいの?」 「いや、違う。甘くて、酸っぱいんだ」 そうだったかしら。彼女はそう呟いて、爪の手入れを再開する。その薄い、美しい爪に、あの原色の分厚い皮が挟まることはもう有り得ない。俺は蜜柑のことに思いを馳せる。 どうしたって、時は過ぎる。蜜柑があろうがなかろうが、俺は年をとり、彼女は妊娠して子供を生み、その子供は蜜柑をべることなく、大人へと成長してゆくのだろう。もう誰も、蜜柑を

    rize-yamaidare
    rize-yamaidare 2007/04/03
    ★★★★みかんの話をしてるだけなのに切ない
  • 擬装☆少女 千字一時物語9 - 短編 第54期 #16

    作者: 黒田皐月 ウェブサイト: 邪装空間 文字数: 1000 ○予選通過作品 女の子って良いな。硬質じゃない感じ、フォーマルなスーツを着ていてもどこか柔らかみがあって、おしゃれしてふわふわな洋服を着ているのを見たときなんか、僕の心もふわり暖かく心地よくなるみたい。 僕だって女の子が好きだよ。だから髪の手入れとか顔の脂汚れとかムダ毛の処理とか、いつも気にしてちゃんとしてる。でも僕は小柄で痩せっぽちでカッコ良くなくて、女の子にモテたことなんか一度もない。それでも僕は女の子を見ると良いなって思って、僕のものになったらなっていつだって思ってる。 だから、他の人が聞いたらだからってわかってくれることはないと思うけど、僕、眠るときはネグリジェを着て寝てるんだ。だって、眠るときは身も心も暖かく、心地よく寝たいじゃない。柔らかいネグリジェは、身体も暖かく包んでくれるんだよ。怖い夢を見ても大丈夫、ネグリジ

    rize-yamaidare
    rize-yamaidare 2007/04/03
    ★★★
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