前原外相は7日昼、都内で開かれた北方領土返還要求全国大会に出席し、「日本固有の領土をできるだけ早く返還させるために、私も政治生命をかけて努力したい。今週ロシアに行き、解決策を見いだすため、全身全霊の努力をする」と述べ、領土返還に政治生命をかけると明言した。 前原氏はこの後の衆院予算委員会で、鳩山前首相が5日の講演で2島返還案をベースに解決を模索すべきだとしたことについて、「元首相が日本(政府)と異なる考え方をおっしゃるのは控えていただきたい」と語り、同案を否定した。 菅首相は同じ大会で、「(日露)両国の諸合意、諸文書を基礎に北方4島の帰属問題を最終的に解決して平和条約を締結するという基本方針に従い、粘り強く進める」と述べた。また、昨年のメドベージェフ大統領の国後島訪問について、「許し難い暴挙で、直後の首脳会談でも強く抗議した」と強調した。