【モスクワ=副島英樹】ロシア軍参謀本部高官は1日、インタファクス通信に対し、北方領土と千島列島からなるクリル諸島の沿岸に、超音速の対艦巡航ミサイル「ヤホント」を装備した移動式のミサイルシステムを配備すると述べた。さらに、対空ミサイルシステム「トールM2」を配備する予定のほか、択捉島には新型の攻撃用ヘリを配備する計画も明らかにした。 メドベージェフ大統領は2月、北方領土の実効支配を軍事面でも強化していくことを明言。国防省は、現地の兵員数を若干削減しつつ、装備を最新鋭のものに刷新していく改革を進めている。 ヤホントは射程300キロで重さ200キロの弾頭を運べる。トールM2は同時に四つの照準を狙え、旧来型に比べ2倍の性能を持つとされる。