カリフォルニアでは、平日夜遅くまで開いているデパートは少ない。週末のスーパーでの買い物も車でないと行けないほど遠いといった不便さもあり、自宅で気軽に買い物ができるAmazon.comをよく利用するようになった。商品を見始めたら、次から次へと買いたいものが出てきて、気がつけば米国に赴任してからのこの3年間で、スポーツ用品、家電、お菓子からアプリケーションまで、Amazonで買ったものが、私の身の回りにはあふれている。 なぜ一度Amazonを始めると止まらないのか。その鍵はやはり、巧みなレコメンド機能にあるだろう。商品の購入履歴だけでなく、閲覧履歴を分析し、消費者にとってちょうど良いタイミングでおすすめ(レコメンド)をされるので、ついつい買いたいという気持ちにさせられる。AmazonがGoogleやFacebookと並ぶ米国の巨大企業に成長した理由の一つに、このレコメンド機能の存在があるだろう