北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日、米本土を攻撃できる核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実戦配備を宣言した。2月9日に開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪への代表団派遣のため、韓国側と協議する考えも表明し、米韓同盟の弱体化を狙う戦略を浮き彫りにした。 正恩氏は1日午前9時(日本時間同9時半)から約30分間、朝鮮中央テレビで新年の辞を発表したなかで語った。米国内で北朝鮮に対する軍事力行使を求める声が強まりそうだ。韓国の文在寅(ムンジェイン)政権は平昌五輪を南北対話の契機としたい考えで、国際協力の足並みが乱れる可能性がある。 正恩氏は新年辞で、2017年にICBMなどの実験が成功裏に終わったと説明した。「いかなる力でも覆せない信頼できる戦争抑止力を保有している」と指摘。「米国は決して我が国を相手に戦争を仕掛けられない」とした。 そのうえで「米本土の全域は我々の