「人もボールも動く時間帯は、非常に美しくエレガント」とコロンビア戦を振り返った日本代表のオシム監督【 Photo by 大友良行 】 ――初めてタイトルが懸かった大会で優勝だったが、どのような感想か? タイトルは初めてではない。日本では初めてだが。試合についてだが、印象といっても0−0という結果をどう見るか。もっと良くなる部分、悪かった部分があった。前半は「カミカゼシステム」というべき、危険なやり方だった。それでも部分的には、カミカゼのやり方が有効だと思った。何とかわれわれは、そこから生き残った。 (カミカゼが)どういう意味かというと、スタメンはリスクが大きい顔ぶれだった。それが時間帯によっては、非常に大きな問題を持っていた。特にコロンビア側がアグレッシブに来た時間帯だ。向こうのスタイル、やり方は、日本の何人かは予想できず、不意を突かれた場面があった。こちらにチャンスがなかったわけではな