2日(木) 外房の観光は穴場が満載だ。 日蓮上人の誕生を祝福するように海面近くにマダイが群れをなして現れた-。という伝説が千葉県鴨川市小湊の「妙の浦」地区にはある。 いかにも観光地然とした雰囲気に「ほんまかいな」となぜか関西弁でつぶやきつつ遊覧船に乗る。船着き場から5分ほどの沖がそのポイントのようだ。 「今から餌をまくとタイがあがってきますよ」とのかけ声でイワシを切った餌が投げられる。澄んだ水面にバシャバシャとタイが浮き上がってきた。激しく動いていて数は分からないが相当いる。小さなサメも一緒なのはご愛きょうだ。 「鯛の浦」は本物だった。地名は「妙の浦」、観光名称としては「鯛の浦」だという。大正11年に国の天然記念物に指定された。漁の対象でなく、むしろ信仰に近い。深い海底にすむマダイがここでは水深10~20メートルの狭い海域に群れている。ナゾは解明されていない。 魚を見るといえば、勝浦市の海