中国の月面探査車、玉兎号が着陸した地域「虹の入り江(Sinus Iridum)」。 (Map by NG. Source: NASA/JPL/USGS) 中国の無人月探査機、嫦娥(じょうが)3号が現地時間12月14日、月面軟着陸に成功した。月に探査機が軟着陸するのは実に37年ぶりのことだ。 嫦娥3号に搭載され、現地時間12月2日に打ち上げられた月面探査車の玉兎(ぎょくと)号は今後、写真を撮影し、月の表面を調査し、2つの望遠鏡で観測を行う予定だ。 ロケット補助による軟着陸を成功させ、重量100キロの探査車を月面に送り込んだ中国は、ソ連(現ロシア)、アメリカに次いで、月面に宇宙船を軟着陸させた3番目の国となった。 それ以前に月面軟着陸が行われたのは1976年、月の石を地球に送った旧ソ連のルナ24号が最後だ。その4年前の1972年には、アポロ17号が現時点で最後となる月への有人飛行ミッショ