【北京時事】中国国内で米インターネット検索大手・グーグルが提供する無料電子メール「Gメール」を直接、送受信することがほぼ不可能になったことが29日までに分かった。送受信不能になったのは27日からで、中国当局がGメールに対する規制を強化した可能性が高い。 中国ではこれまでも、グーグルの検索エンジンや、Gメール送受信専用サイトに対するアクセスは困難な状態が続いていた。順調にアクセスするためには、当局のネット規制を乗り越える「VPN」と呼ばれる仮想プライベート・ネットワークの利用などが必要だった。 中国国内では、秘密保持面でGメールを信頼する人が多い。Gメール専用サイトにアクセスできなくても、パソコン、スマートフォンのメールソフトを使えば、Gメールも利用できたため不便はさほどなかったとされる。しかし27日からはメールソフトでも送受信できなくなった。