(安住紳一郎)うんうん。 (みうらじゅん)ほんでまあ、なんか鑑定的にいいものがあるわけでもなく、なにも価値のないものを目指して集めているもんで。これは放っておいたらマズいなと思って「マイ遺品」っていう名前にして。「これは趣味で集めたんじゃない。将来的に確実にマイ遺品になるもんだ!」って言ったら周りもちょっと「マイ遺品っていうんだったら、無下には捨てられないな?」っていう、まあ逃げ口上のネーミングですよね。 (安住紳一郎)これ、要は断捨離できない自分に対する生き方宣言みたいなものですか? (みうらじゅん)アンチではないんですよ。しょうがなくこうするしかないじゃないですか。そんな……。 (安住紳一郎)フフフ、そうですね。みうらさんは断捨離とは真逆の生き方ですし。 (みうらじゅん)でも昔、安住さんと初期の頃に行った崖ブームがあったじゃないですか。いっぱい崖の写真、取ってあるんですよ。それもアルバ