郷田真隆王将(44)への挑戦権を争う第65期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞、毎日新聞主催)のプレーオフが4日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われた。久保利明九段(40)と羽生善治4冠(45)のプレーオフは羽生が勝ち挑戦権を獲得。2期ぶりに王将戦7番勝負に登場、復位を狙う。終局は午後7時51分、114手まで。 プレーオフは振り駒で先後が決まる。先手となった久保は、錬磨の中飛車戦を選び穴熊の堅陣を敷いた。羽生は居飛車で当初は銀冠に構えたが、2枚の銀を早々と繰り出し、王の囲いはせずに積極的な攻撃の姿勢をあらわにした。羽生の端攻めがじわじわと奏功し、穴熊の堅陣が、薄皮を剥ぐようにそがれていく。久保は93手目から1分将棋になった。羽生は98手目からだった。秒を読まれ息詰まる最終盤を羽生が寄り切った。 「端攻めからいきましたが、似たようなものを何回か指しています。どれぐらい(端攻めの)効果があ