トンデモ「研究」の見分け方・中間目次 二つのトンデモ「研究」の例はいかがでしたか? 「暗号」や「超古代文明」といった、ロマンをかき立てられそうなテーマでも、現代の文献に置き換えて考えてみれば、実にくだらない与太話であることがおわかりいただけたと思います。これでトンデモ「研究」に対する免疫もついたことでしょうから、これからいよいよ古代中国や古代日本に関するトンデモ「研究」を見ていくことにします。 ところでこれまで「トンデモ『研究』」という言葉を使ってきましたが、「トンデモ」という言葉は「と学会」の『トンデモ本の世界』シリーズによって一般に広まったものです。本来は「作者の意図に反して失笑を誘う本」という意味だったのですが、最近ではこの言葉が一人歩きして、「常識ではにわかに信じられない突飛な説」を何でもかんでも「トンデモ」と呼んだり、さらには単に自分の気に入らない考えを感情的に罵るのに使われたり