◇松戸や市川、船橋市も独自調査 東京電力福島第1原発事故の影響で、県内では農作物や上下水道水の汚泥などから、国の暫定規制値を超える放射性物質が検出されるたび、県などが結果を連日、情報公開しているものの、県民の不安感情はなかなかおさまる気配を見せていない。特に、空間放射線量を測定する県施設が市原市内に1カ所しかないため、「局地的に高レベルの汚染地域(ホットスポット)に対応できるのか」という疑問が、自治体関係者から強くあがっている。県は統一基準や機器の整備などで、不安解消をはかりたい考えだが、市民の声に押され、県の対応を待てない各自治で独自調査の動きが加速している。【森有正、橋本利昭】 福島県に比較的近く、人口が多い県北西部は、同じ水系から水道水を取水する東京都内の浄水場から、暫定規制値を超える放射性物質が事故後いち早く検出されたこともあり、汚染に敏感だ。一部研究者が各地の測定データをまとめた