逆説的に聞こえるかもしれませんが、ぼくは平等を目指すという考え方は、基本的に好きではありません。 この世は決して平等ではない まず大前提として、この世の中はびっくりするほど不平等であり、これから先も、本当の意味で「平等」になどなりえません。生まれる家庭は選べませんし、ちょっとしたトラブルで一気にどん底に落ちることもあります。 そんなことは、ちょっと社会を見渡せばわかることです。データでも立証されまくっています。子どもの貧困などはもっとも象徴的な「不平等」だと思います。生まれた家庭によって、明らかな環境的差異があるわけです。 2012年度厚生労働省白書では、2000年代半ばまでのOECD 加盟国の相対的貧困率について日本が加盟国中大きい順から4位であったこと、うち子どもの貧困率は13.7%と30か国中ワースト12位であると記載されている。 また、2003年以降のひとり親家庭の相対的貧困率は低