クラウドは単なるバズワードではありません。 クラウドがバズワードというのは確かで、具体的な定義もなくどんどん意味が適当になっていて、とりあえずサーバー複数で処理すればクラウドということになっていったりするんだと思います。 けれど、単なるバズワードではなく、SOAなどとクラウドが違うところは、クラウドはすでにGoogle App EngineやAmazon Web Servicesのような形で多くの人が実際に使っているというところです。 というところでクラウドとデータベースの話。 前のエントリでは、RDBMSがデータ構造として扱いづらいから非RDBMSが出てきたと書いたのですが、クラウドという観点から見ると非RDBMSを採用するのは実装上の問題からであるといえます。 クラウド用DBとしてGoogle BigTableやAmazon SimpleDB、Microsoft SQL Data Se
2008-12-12 いくつか誤解を生みそうな表現があるので、それをまずは指摘しましょう。 プログラムモデルとしては、すでにRDBMSからの脱却の準備は始まっています。ORマッピングがそれです。 これが、意図的かはわからないけど、ミスリードを生んでいます。「RDBMSの時代の終わりが見えてきた」というタイトルで、こういう書き方をすると、「ORマッピングによって、すでにRDBMSからの脱却の準備は始まっている」という風に読めるでしょう。これが、ミスリード。 JPAが大切だと思っているのは、永続パラダイムの転換に、コーディングを変えることなく対応できるからです。もちろんJPA+RDBMSのシステムをJPA+非RDBMSに切り替えれるという話ではなく、プログラマのコードの書き方の対応の話です。 これをもう少し、噛み砕くと、JPAのJPQL(SQLもどき)を使えば、SQLとしては統一されていない複
cero_tさんのエントリ「[Tech]ストレージはSSDではなくRAMディスクにシフトしていくと思う」で、ちょっと違うかなと思ったのでコメント。 SSDがRAMディスクにシフトするという可能性は、MRAMとかFeRAMのような不揮発性RAMが主流になることを前提としてならアリかもしれませんが、その前提をおかないなら経済的な理由でナシだと思います。 DRAMはめちゃんこ電気を使います。いまやテラレベルのRAMを積めるハイエンドサーバの電気消費量の1/5〜1/3ぐらいがDRAMによる消費だとどっかでみたことがあります。特に、CPUが高周波数を目指さなくなってきたので相対的にRAMの消費電力がこれから目立つようになるはずです。最近のDRAM(FB-DIMMとか)は巨大なヒートシンクも付いてて冷却側でもエネルギーを使いそうですからね。 RDBMSの処理速度はトランザクションログのシーケンシ
クラウドと一緒にやってきたもの 最近、クラウドが流行ってます。 GoogleのMapResuceから始まって、MicrosoftのAzureまで、大手のクラウド製品が出揃った感じ。 で、そこで、こんなクラウド製品が出ましたというときに、必ずといっていいほどそのクラウド用のデータベースの説明があります。そして、それはRDBMSではありません。 GoogleだとBigTable、MicrosoftだとSQL Data Services、あとはAmazonのSimpleDB。どれも、基本的にはひとつのテーブルにハッシュコードでアクセスするようになっています。 ほかのクラウド製品も、Oracle Coherenceだったり、楽天のRomaだったり、非RDBMSのデータストレージを提供します。 クラウドというわけではないけど、mixiのTokyo TyrantやApache CouchDBも、RDB
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