私の勤務先では2010年からPythonのzc.buildoutを使ってクラウドを作りはじめました(ソースコードは全部オープンソース)。いまではそれを使って自社開発のERPや仮想マシンの配置、独自のCIやSDNやCDNやビッグデータのサービスが使えるようになっています。その仕組みと実用例を紹介します。 SlapOSという名前のこのクラウドの構造は単純で、ERPとzc.buildoutの2つが中核になっています。 ERPは資源の要求、割当、状態などを包括的に管理するための企業向けシステムです。zc.buidloutはPython製のアプリケーション実行環境構築システムです。 ERPが「資源」=「クラウド環境」の要求、割当、状態の記録などを管理し、zc.buildoutが「クラウド環境」でのアプリケーションの実行環境構築を行います。 元々、自社開発のオープンソースERPの実行環境をLinuxデ