2010年2月3日水曜日 東北 青森県 エチゼンクラゲを海水ごと破断 青森県漁連と県定置漁業協会は、定置網などに被害をもたらすエチゼンクラゲを駆除する装置「大型クラゲクラッシャーポンプ」を道南鉄工(青森県大間町)と共同開発。 仕組みは定置網に入り込んだクラゲを海水ごと吸い込みながらカッターで破断し、漁網の外に排出する。 装置は塩分に強いステンレス製をしようし、漁船が装備する油圧ポンプでスクリューを回転、海水を強力に吸い込む。処理量は毎分6.8トン。スクリューの手前にある4本のカッターが高速で回転し、クラゲを次々と破断。海面で浮遊するクラゲを吸い込むため、海中の魚を巻き込むこともほとんどないという。 東北各地の沿岸では昨年秋、エチゼンクラゲが大量に来遊し、定置網が壊れたり、駆除に追われて水揚げ作業が遅れたりするなど大きな被害が出た。深浦町では早々に秋サケ漁を断念した漁業者もいたという。