機能別看護方式とは、複数の看護師が入院患者への看護を行う上での役割分担を明確に振り分ける看護方式です。 患者の看護に対して「検温」「注射」「投薬」などの係を選定して業務毎に割り当てを行います。 割り当ての基準は看護師の能力に準ずる場合が多く、患者に提供できる看護水準の一定化が図れる一方、総合的で継続的な看護の提供という面に関しては難しいという声もあります。 先進国の中でも特に看護師不足の日本において、比較的少ない人員で効率的な看護が提供できる方式ではありますが、患者の視点から考えると複数人の看護師が入れ替わり立ち替わりで病室に来る事になりますので、自分の症状に関しての悩みや相談を誰に話して良いのかわかりにくい事が多く、看護師と患者間のコミュニケーション面で他の看護方式に劣るという説もあるようです。 こういった致命的な問題点が挙げられる為、現在ではこの看護方式のみを採用している病院は極めて少