ワシントンDCで、ネズミ被害が増加している。市当局は、ネズミの数を減らす新たな方法を模索中だ。写真は、DCの住宅街に置かれたゴミバケツで食べ物を探すネズミ。(PHOTOGRAPH BY SALWAN GEORGES, THE WASHINGTON POST VIA GETTY IMAGES) ふかふかのベッドの下からピンク色の鼻と白い前足だけをのぞかせている1匹のネコ。まもなく路地裏のパトロールに出かける。 名前は「ミソ」。ホームレスネコだったミソは、特殊任務を与えられ、米国の首都ワシントンDCの住宅街にやってきた。立ち並ぶ家々の裏にある細い路地は、ネズミたちの巣窟だ。プラスチック製のゴミバケツや資源ゴミ用のバケツが50個以上置かれているが、そのほとんどは底にこぶし大の穴が開いている。ネズミが歯でかじって開けたものだ。夕暮れ時になると、ネズミたちは路地をせわしなく行き交い、穴からバケツの中