「1ヵ月半で82万人以上が利用してくれた。テレビ広告で同じ効果を得ようとすれば数十倍のコストがかかったはずだ」 ホンダの原寛和日本営業本部営業開発室マーケティング戦略ブロック主任は、ハイブリッド車「CR-Z」の「mixi(ミクシィ)」でのキャンペーンの効果をこう明かす。 CR-Zは、スポーツタイプのハイブリッド車。名前やスタイルが、1983年に発売され当時の若者に人気のあったCR-Xを想起させるため、ホンダでは、購買層に50代を中心とした年齢層を想定していた。 そこで、原氏はそれよりも若い層にも、なんとかCR-Zの名前を知ってもらえないかと考えた。白羽の矢を立てたのが、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のミクシィだ。 SNSとは会員同士がインターネット上で趣味日記などを通じて交流する仕組み。日本ではミクシィのほかに、「モバゲータウン」「GREE」などがある。会員の中心は20~30