東九州新幹線(福岡市―鹿児島市)構想について、沿線4県と北九州市などでつくる建設促進期成会が、予想される所要時間や費用対効果をまとめた。 博多―宮崎間の所要時間は1時間35分で、現行よりも3時間余り短縮できると推計した。 東九州新幹線は国が1973年、全国新幹線鉄道整備法に基づいて基本計画に位置づけた。ルートは福岡市を起点とし、大分、宮崎両市付近を通って鹿児島市が終点。ただ、建設を具体化する整備計画は策定されていない。 基本計画では詳細なルートを示していないため、調査では、博多―小倉間は既存の山陽新幹線を利用し、小倉―鹿児島中央間は新路線とした。予想される所要時間は博多―大分間が47分、小倉―大分間が31分で、現在の新幹線と特急を乗り継いだ場合より、それぞれ52分短縮される。小倉―宮崎間も1時間19分で、3時間13分短くなると見積もった。需要予測は2040年時点で、全区間平均1日あたり1万