囲碁の風景背筋をピンと伸ばした対局姿勢といたわるような石の持ち方。一目見ただけで「お主できるな」である。 「上手まっすぐ下手コスむ」といわれるように、まっすぐなピンとした石を打ちたいものである。 第36期棋聖戦が始まった。 先手番は挑戦者の高尾紳路九段、後手番が張栩棋聖である。 どんな碁でもこなす二人が、棋聖戦の舞台でどのように立ち回るのか楽しみで一杯だ。 対局場は瀬戸内児島ホテル。 眼下に瀬戸大橋が一望できる絶景の場所で、食事も美味しかった記憶がある。 棋譜再生 序盤はおとなしい立ち上がり。 左上隅、黒9と白の勢力圏を意識して大ゲイマに掛ったのに対して、黒13と三々につけると 将に三々定跡で星に伸びられて模様を拡大されるのを嫌ったようだ。 黒11に付けると左上隅は白18までの形になりそう。 で、黒19と挟んで攻撃を目指す。 解説を聞いてなるほどと思ったのは白22の一間に対する黒23のケイ