こういうやつですね。ぼんやりと丸い光が浮かんでいるような写真。学生に「どうやって撮るの?」と聞かれたので、ここで解説します。 玉ボケが発生するのは、「点光源が被写界深度から(大きく)外れたとき」です。 点光源とは、その名の通り、点状の光源です。最もわかりやすいのは「イルミネーションの電球」でしょうか。自ら光を発するものでなくても点光源になり得ます。例えば、葉についた水滴が光を反射した時は、それは点光源となります。 被写界深度とは、「ピントが合ったように写る奥行き」です。被写界深度から外れるとは、要するにピントが合わない状態になっている、ということです。被写界深度のメカニズムについては、こちらに書いた記事を参照して下さい。 では、具体的にどうやったら玉ボケ写真を撮れるのか。大雑把にまとめると、「近くの被写体を、遠くの点光源をバックに撮る」ということになります。模式図で表すとこんな感じです。