義務教育が創設されたばかりの明治時代初期を除き、戦前・戦中・そうして少なくとも1960年代までの教員は、医師や弁護士と並ぶ尊敬される職業とされた。 児童・生徒が、学校で叱責されたら、家庭でもう1度叱責されるほど、教育現場に携わる教員の地位は高かった。当時の日本の教育現場を見た欧米人が、「日本社会の小学校は、ヨーロッパ社会の教会に当たる」とも述べたほどだった。 しかし、日本が経済的に豊かになった1970年頃から、権利を主張する保護者が増えてくる。当時は過保護と呼ばれた。とは言え、当時は管理教育全盛の時期でもあり、教員にクレームをつける保護者はいても、学校にクレームをつける保護者は少なかった。 教員の専門性に目を付け、学園ドラマが全盛を迎えたのは、1980年前後である。保護者のクレームに耐えつつも、児童・生徒との心温まる交流を描いた一連のドラマ群は、現実にはあり得なくとも、あったらいいのにと思
中学校で、部活動の副顧問をしていた男性教諭からわいせつ行為を受けた女子生徒が、高校進学後自殺した事件も起こっている[1]。また、小学校3年生の担任が複数の受け持ち女児を呼び出し日々下着の中に手を入れるなどの猥褻行為を行い懲戒処分で失職となった教員が、その後障害のある子どもたちの支援施設に就労している実態もある[2]。2021年6月には、東京都足立区で男性教諭(33)が自分が5年間勤務する小学校の女子トイレに小型カメラを置き、児童を撮影した疑いで児童ポルノ禁止法違反で再逮捕された。既に都迷惑防止条例違反容疑で逮捕されていた。同教諭は特別支援学級を担当していた[3][4]。 教員の資質に関する問題では、2019年度までの5年間に猥褻・セクハラ行為で懲戒処分を受けた公立小中高校などの教員が千人を超え、このうち約半数が自校の教え子に加害行為をしていた[5]。過度な服装調査も猥褻やセクハラの場面とな
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